▲写真=UTOIMAGE

 日本の伝統スポーツ「大相撲」で外国人力士としては初めて横綱になった曙太郎(あけぼの・たろう)さんが死去した。54歳だった。日本のメディアが11日に一斉に報道した。

 日本のメディアによると、東京近郊の病院で治療を受けていた曙さんは今月初め、心不全のため死去したとのことだ。曙さんは米ハワイ生まれで、学生時代はバスケットボール選手をしていたが、身長203センチメートルという見事な体格を武器に19歳だった1988年に相撲界入りした。フィジカルと技術を兼ね備えていると評価され、1993年には外国人力士としては初めて横綱になり、大相撲の興行をけん引した。曙さんは、1990年代の大相撲で「相撲界のプリンス」と呼ばれて国民的な人気を博した若乃花・貴乃花兄弟との対立構図もあって、全盛期を謳歌(おうか)した。1996年には日本国籍を取得した。

 2003年に慢性的な膝の痛みで引退した曙さんは、元横綱としては初めてキックボクシング系格闘技K-1選手としてデビューした。しかし、結果は通算戦績1勝9敗と良くなかった。特に、「日本の大相撲の元横綱と韓国相撲の元天下壮士(横綱に相当)の対決」ということで韓日両国で大きな関心を集めたチェ・ホンマン(崔洪万、43)との3試合ではすべて敗れ、自尊心を傷つけられた。初戦では棄権して敗れ、2選目と3戦目はKOで敗れた。

 その後、総合格闘技にも挑戦したが、通算成績4戦4敗で引退した。だが、日本のプロレスでは活躍し、「第2の全盛期」を迎えた。ところが、2017年の試合後に心臓疾患で倒れてからは闘病生活を続け、今月初めに心不全でこの世を去った。米ニューヨーク・タイムズは「曙さんが日本で大きな人気を博したのは、日本人が相撲に対する彼の献身を高く評価したからだ」と報じた。

チャン・ミンソク記者

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