政治総合
「李在明司法リスク」の弁護を担当した候補が大挙当選 韓国総選挙
10日に投開票された韓国総選挙で、共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表に絡む刑事事件の裁判で弁護人などとして活動した候補5人も当選を果たした。
楊富男(ヤン・ブナム)氏は光州市西区乙選挙区で当選した。高検長出身で民主党法律委員長を務めている楊氏は、李在明代表の司法リスク全般を管理する役割を果たしてきた。大庄洞事件、偽証教唆事件など李代表の刑事事件を弁護した朴均沢(パク・ギュンテク)氏も光州市光山区甲選挙区で当選した。朴氏は文在寅(ムン・ジェイン)政権で法務部検察局長を務めた高検長出身者だ。
京畿道富川市乙選挙区でに当選した金起杓(キム・ギピョ)氏も大統領選当時に党内予備選で不法な選挙資金を受け取ったとして起訴された李代表の側近、金湧(キム・ヨン)元民主研究院副院長の事件を弁護した経歴がある。李代表の「右腕」と呼ばれる鄭鎮相(チョン・ジンサン)元民主党代表政務調整室長の弁護を担当した李建泰(イ・ゴンテ)氏は京畿道富川市丙選挙区、金東亜(キム・ドンア)氏はソウル市西大門区甲選挙区でそれぞれ当選した。
いずれも民主党の公認争いで現職議員を破り、非李在明派外し騒動の中心に立った人物たちだ。金起杓氏は党内予備選で当選5回の薛勲(ソル・フン)議員を破り、李建泰氏は国会副議長を務めた金相姫(キム・サンヒ)議員に勝った。金東亜氏はソウル西大門区甲選挙区の青年予備選オーディションで脱落したが、党最高委員会議で決定が覆され、予備選を通過した。
李代表の司法リスク管理に直接、間接を問わず関与した人物が公認を受けて当選したことから、政界からは「事実上李代表の弁護士費用を議員ポストと引き換えたのではないか」という批判が出ている。
周希妍(チュ・ヒヨン)記者