裁判
「私は『奥さまチーム』、金恵京夫人の物品を京畿道の公務用クレカで決済」 告発者が法廷で初証言 公務用カード流用疑惑
京畿道の公務用カードで「共に民主党」関係者などに食事を提供したとして公職選挙法違反容疑で起訴された、李在明代表の妻・金恵京(キム・ヘギョン)被告が、8日に開かれた裁判で、この事件の公益通報者であるチョ・ミョンヒョンさんと初めて対面した。チョさんは「被告は京畿道の公務員身分である私が食事を自宅へ配達することを知っていて、家の前で対面したこともある」と証言した。
この日、水原地裁で開かれた金被告の事件の第2次公判では、同事件の疑惑を最初に公益通報したチョさんに対する検察側の証人尋問が行われた。チョさんは2021年3月から京畿道知事秘書室の7級公務員として働き、上司である5級公務員のぺ氏と共に金被告に私的に随行した。
検察は証人に、公務員採用の過程や被告の私的な使役の内容などを尋ねた。これに対しチョさんは「ペ氏に履歴書を提出し、残りの書類は採用当日に出した。面接などの手続きはなかった」と証言し「出勤すると、(道知事公邸の)飲食・洗濯物を整理し、ペ氏の指示でサンドイッチ・すしなどを買って城南の道知事の自宅へ持っていく仕事を主にやった」と語った。
チョさんは「ペ氏と自分は『奥さまチーム』と呼ばれ、こうした(私的な使役)行為はほとんど、被告の指示を受けたペ氏の口頭指示に基づいて行われた」とし、また「決済はほとんど京畿道の公務用カードで行い、公務用カードが使えない時間や物品の場合は個人カードで決済した後、秘書室から補てんを受けた」と語った。
チョさんの証言に対し、被告側の弁護人が「公館とか自宅へ飲食物を送ったことが、この事件(選挙法違反)の公訴事実とどういう関係があるのか」と異議を提起すると、検察は「被告人が容疑を否定しているので、平素のペ氏と被告人の関係を尋ねてみなければならない」と反論した。先に裁判前、被告側弁護士は報道陣に対し「検事と証人(チョさん)が、選挙に影響を及ぼす目的で(裁判を)活用するのではないかと懸念している」と述べていた。
被告は2021年8月、民主党大統領選挙候補予備選の過程で民主党議員の配偶者らに10万4000ウォン(約1万1700円)相当の食事を提供した容疑(寄付行為禁止)で裁判にかけられた。この事件の共犯であるペ氏は、既に懲役10カ月・執行猶予2年が確定している。
キム・スオン記者