政治総合
共に民主・金俊ヒョク候補の慰安婦発言に李容洙さん「とんでもないことを言う人が国会議員選挙に出てきた」
日本軍による従軍慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さん(95)が、今月10日に行われる韓国国会議員総選挙について、韓国最大野党・共に民主党公認の金俊ヒョク(キム・ジュンヒョク)候補(京畿道水原市丁選挙区)を「国会議員選挙候補になる資格がない」と批判した。金俊ヒョク候補が以前、動画共有サイト「ユーチューブ」で、朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領が日本による植民地支配時代に慰安婦被害者たちと性的関係を持ったという趣旨の発言をしていたことを知ったためだ。
李容洙さんは2日、本紙の電話取材に「とんでもないことを言う人が国会議員選挙の候補者として出てきた。このような人が当選して政治をするなら、妄言しか言わないだろう。(国会議員の)資格もない。(慰安婦だった時)死にかけたが生き延びて帰国したのに、汚い妄言を言われた」と語った。
金俊ヒョク候補は2019年2月、ユーチューブの「金容敏(キム・ヨンミン)TV」というチャンネルに出演し、「(当時軍人だった)朴正熙という人は…あの人も同じように、日本による植民地支配時代に挺身隊・従軍慰安婦たちを相手にセックスをしたはずだろうし…」「(性的関係を持った)可能性はあったはずでしょう。そうでしょ? その部分に関してははっきり伝えられていないから」と発言した。
このような発言に対して、李容洙さんは「妄言にも言っていいことと悪いことがある。大切な娘として生まれ、本来ならば他の人々と同じように家庭を作り、平凡に暮らそうとしていた人(慰安婦被害者)たちを冒涜(ぼうとく)する発言だ」と言った。そして、「あの人(金俊ヒョク候補)は家庭を持っていないのだろうか。なぜ家族の顔に泥を塗るような妄言をするのだろうか。先に逝った姉さんたち(故人となった慰安婦被害者たち)も『あの人は正気ではないから無視しなさい』と言って怒っているだろう」と語った。
その上で、李容洙さんは「私は無学だが、慰安婦たちの歴史のために戦っている。正しい歴史が伝えられるように、どうか国民が大切にして、守ってほしい」と呼びかけた。
イ・スンギュ記者