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文在寅前大統領「70年生きてきて、こんなに出来の悪い政権は初めて見た」 韓国総選挙
文在寅(ムン・ジェイン)前大統領は4月1日、「70年生きてきて、こんなに出来の悪い政権は初めて見たと思う」と語った。
文前大統領は同日午後、韓国最大野党・共に民主党のイ・ジェヨン候補(慶尚南道梁山市甲選挙区)と一緒に慶尚南道梁山市内の桜並木を訪れ、現政権について「本当に無知で無能で無道だ。今回こそ必ずや、我が『共に民主党』、または『祖国革新党』や『新しい未来』などの野党がそろって良い成績を収め、本当にこの政権がしっかりするようにしてやらなければならないと思う」と述べた。
これに先立ち、文前大統領は釜山市沙上区を訪れ、共に民主党公認・裵在禎(ペ・ジェジョン)候補を激励した。同候補によると、文前大統領はこの日の午前11時に同区内を流れる洛東江の桜並木を訪れたという。青いジャンパーにジーンズ姿の文前大統領は、金正淑(キム・ジョンスク)夫人と共に1時間半にわたり桜並木を歩きながら、市民に同候補を支持するよう訴えた。
そして、同候補に「長い間、いろいろ苦労なさった。健康に気を付けて最善を尽くし、良い結果が出るよう願っている」と激励したという。その後、大統領在任時代に訪れたことのある沙上区のシジミ汁専門店で食事をし、午後1時半ごろ、梁山市に向かったとのことだ。
前大統領の選挙応援について、野党関係者らは「当然だ」としているが、与党・国民の力側からは「『忘れられたい』と言っていたのに、現実では過度に政治介入している」と批判の声が上がっている。
キム・テジュン記者