▲写真=UTOIMAGE

【NEWSIS】中国で、商品を買わなかったとの理由で団体観光客が売り場に足止めされた様子を撮影した動画がSNS(交流サイト)で広がり、問題となっている。現地当局が調査に乗り出し、最終的に関係する業者は処罰された。「澎湃新聞」など複数の中国メディアが3月27日に伝えた。報道によると、問題の動画は前日にSNSに掲載されたもので、撮影された場所は中国南部・雲南省のシーサンパンナ・タイ族自治州だった。

 動画には「ここはラテックス・マットレスの店だ。正午にある団体がやって来たが、37人がずっと店から出られない状態が続いている」と説明する女性の声が記録されていた。動画にはマットレスに横になったり、座ったりする観光客の様子も映っていた。

 澎湃新聞は現地観光客と名乗る人物の話として「観光客は1人当たり約4000元(約8万4000円)を支払ってシーサンパンナ・タイ族自治州を旅行する予定だったが、現地に到着すると観光地には行けず店にばかり連れ回された」と伝えた。

 SNSに掲載された動画が大きな問題となったため、現地当局も調査に乗り出し、27日に「問題となった複数の店を処罰した」と明らかにした。観光客が足止めされた店には営業停止処分が下され、観光をあっせんした旅行会社と現地の代行会社には1万元(約21万円)の罰金が命じられた。また旅行会社に雇われていたガイドらも資格停止などの処罰を受けた。ガイドらは無資格者だったことも分かった。

 地元当局者は「買い物の強要などに対しては法律とルールに基づいて厳しく処罰し、観光秩序を断固として維持する」とコメントした。

 ネットには怒りのコメントが相次いだ。「私たちも何時間にわたり足止めされた」など同じ経験を伝えるものや、「(海南省)三亜市のマットレス売り場に行ったことがあるが、商品を買うまでガイドはその場にずっといた」など別の地域で起こった同様の事例を告発するコメントもあった。

ヒョン・ソンヨン記者

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