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医師非難の政治家に「落選運動」 医学部定員巡る問題で=韓国医協会長
【ソウル聯合ニュース】韓国政府が医師不足などの対策として大学医学部の入学定員を来年から2000人増やす方針に強く反発している大韓医師協会の林賢澤(イム・ヒョンテク)次期会長は29日、同協会会館で記者会見を開き、「医師に悪いフレームをかぶせる政治家については患者に積極的に説明し、落選運動を展開する」と明らかにした。
林氏は会長選出後、メディアと行ったインタビューで、4月10日に投開票される総選挙で20~30議席の当落を左右できる戦略を持っていると主張していた。
林氏は「医師は泥棒、詐欺師、不道徳な存在、利己的な集団といったフレームをかぶせる悪い人たちがいる」とし、「このような政治行為が続く場合、診療現場で会う国民に積極的に説明する」と表明した。
政府が同協会など医師側に条件なしの対話を提案したことに関しては、「論評する価値もない」として、応じない考えを示した。そのうえで、「今の状況は研修医や医大生、教授、医師がつくったのではなく、政府がつくった危機」とし、「この事態の責任が政府・与党にあることは明白だ」と主張した。
林氏はこの日午前に行ったインタビューで、中国後漢末期に専権を振るった宦官集団「十常侍」を取り上げ、「(大統領)周辺の十常侍が大統領の目と耳をふさいだ側面もあるため、大統領が今でも正しい判断をしてほしい」と求めた。