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抜毛症の英10代少女が緊急手術、お腹にラグビーボールほどの塊
ストレスを感じるたびに髪の毛を食べる病気のため緊急手術まで受けた英国の少女が話題を呼んでいる。
3月25日(現地時間)、英国リバプールの地方紙リバプール・エコーは、ウォルトンに住む15歳の少女メリッサ・ウィリアムズさんのケースを紹介した。
メリッサ・ウィリアムズさんは2年前、家で家族と食事をしていたとき、突然腹痛を訴えた。食べものを口に入れたが、まともに飲み込めず、痛みが次第に悪化した。
メリッサ・ウィリアムズさんの両親は、急いで病院に連れて行った。X線検査の結果、メリッサ・ウィリアムズさんのお腹の中にラグビーボールほどの大きさの髪の毛の塊があることが確認された。医療スタッフは手術を行い、がちがちに固まった髪の毛を切開・除去し、メリッサ・ウィリアムズさんは約3週間にわたり追加の入院治療を受けた後、帰宅することができた。
メリッサ・ウィリアムズさんは、不安や苦痛を感じるたびに髪の毛を食べていたという。メリッサ・ウィリアムズさんの母親は「メリッサはとても内向的で、友人たちとの付き合いがなかった」とした上で「最初は体重がかなり落ちたので、摂食障害があるのかと思った」と打ち明けた。
医療スタッフはメリッサ・ウィリアムズさんに、強迫性障害の一種である「抜毛症」との診断を下した。抜毛症は、心理的な要因によって髪の毛や眉毛などを意図的に抜く慢性疾患で、緊張状態において毛を抜くと満足感、安堵感を得られ、このような行動を繰り返す。主に幼少期や青少年期に始まり、メリッサ・ウィリアムズさんのように抜いた髪をかんだり飲み込むケースもある。髪が長いプリンセスであるラプンツェルの名前を取って「ラプンツェル症候群」とも呼ばれる。メリッサ・ウィリアムズさんの父親は「娘の部屋でおかしな髪の塊を見つけた」とした上で「それについて話をすると、メリッサが『食べた』と答えた」と語った。
メリッサ・ウィリアムズさんはその後も、学校や青少年メンタルヘルスサービスなどで不安障害の治療を受けた。2年たった現在、髪はすべて正常に生えており、保育士になるための勉強に励んでいる。メリッサ・ウィリアムズさんは「わたしの話を通じて、同じことで悩んでいる人に、一人で悩んではいけないということを伝えたい」とした上で「沈黙の中に隠れて苦しむより、信頼できる人と対話をするように、と話してあげたい」と語った。
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