裁判
元恋人の職場に押しかけてモンキーレンチで襲撃、韓国30代ストーカー男に懲役15年 韓国大法院
元交際相手の女性にストーカー行為を通報されて逆恨みし、職場に押しかけてモンキーレンチで頭を殴るなどして殺害しようとしたとして、殺人未遂罪などで起訴された30代の男に対する懲役15年の実刑判決が確定した。
韓国大法院(最高裁判所に相当)は28日、殺人未遂、特殊殺害、特殊脅迫、ストーキング処罰法違反、住居侵入などの罪で起訴された男の上告審で、懲役15年の原審判決を確定させた。80時間のストーキング治療プログラム履修と5年間の保護観察命令もそのまま確定した。
男は女性と約2年7か月にわたり交際していたが、自身の闇金融からの借金や賭博の借金が原因で2023年2月に別れた。男は女性が連絡を取ったり会ったりすることを拒否すると、同月に女性の自宅に無断で進入し、包丁で女性を脅して自分と会うことを要求した。その後、女性が自身をストーカー犯罪で通報すると、これに恨みを抱いた男は3月にモンキーレンチと包丁を持って女性の職場に押し掛けた。男はモンキーレンチで女性の頭を殴った上、包丁で胸や食道などを何度も刺した。包丁を奪おうとした女性の同僚にもけがをさせた。
一審では男に懲役15年を言い渡すとともに、ストーキング治療プログラムの履修を命じ、保護観察処分を下した。ただし検事が請求した電子装置着用命令は棄却した。二審も同じ判断を下した。
大法院も「原審が下した懲役15年の判決をそのまま維持することが、甚だしく不当だとは見なせない」として、上告を棄却した。
ユ・ジョンホン記者