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尹大統領「教え子説得して」 医学部教授に対話呼び掛け=医療改革推進を強調
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は26日の閣議で、大学医学部の定員を増やす政府の方針に反発して研修医に続き一部の医学部教授が辞表を提出したことに対し、「医学部の教授陣をはじめとする医療関係者が医療改革に向けた政府との対話に積極的に乗り出すよう願う」として「教え子である研修医が一日も早く復帰できるよう説得してほしい」と述べた。
ソウル大病院ではこの日午後、韓悳洙(ハン・ドクス)首相と医療界の主要関係者との会合が予定されている。
尹大統領は2025学年度の大学別の医学部定員配分が20日に完了したとして、増員分の2000人を地方拠点国立大の医学部をはじめ首都圏以外に重点的に配分し、小規模な医学部の定員を増やすことで地域医療や必須医療強化のための基盤を設けたと説明した。
また、医学部の大学別増員規模が確定したことで、医療改革のための必要最低条件が満たされたと強調した。
尹大統領は「医学部の増員は医療改革の出発点」として、増員された人材が独り立ちするまでさらに10年待たなければならないため、医療改革の残りの課題も迅速に実行する必要があると力説した。
医学部の増員により医学教育の質の低下が懸念されていることについては「大学別の需要調査の結果を基に、4月中に『医学教育環境改善策』を準備する」と述べた。
また、同月発足する大統領直属の「医療改革特別委員会」に医療界など各界の専門家を参加させ、医療改革の具体的な履行策を議論すると明らかにした。