▲22日、忠清南道瑞山市の東部市場を訪れ、共に民主党の候補者や支持者らと記念写真を撮る同党の李在明(イ・ジェミョン)代表。李在明代表はこの日の遊説で、「今回の総選挙は『新・韓日戦』だ」と言った。写真=李徳熏(イ・ドクフン)記者

 韓国最大野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表は22日、日本の福島原発汚染処理水海洋放出や与党関係者の発言を攻撃し、「今回の総選挙は『新・韓日戦』だ」と言った。

 李在明代表は同日、忠清南道瑞山市・唐津市・牙山市などを訪れ、来月10日に行われる韓国国会議員総選挙立候補者の応援演説をした。そして、「アイデンティティーが怪しい、自主独立国家の構成員なのかどうか疑わしい候補者はすべて落とし、大韓独立国家であることをはっきりと示そう」「なぜ韓国政府は日本の放射能汚染水放出を助け、支持するのか。頭の中に日本がぎっしり詰まっているのではないか」と言った。

 また、忠清南道瑞山市・泰安郡を選挙区とする現職議員で、今回も出馬する与党・国民の力所属の成一鍾(ソン・イルジョン)氏が人材育成や奨学事業の「良い事例」として伊藤博文(日本の初代内閣総理大臣)に言及し、物議を醸したことに関して、李在明代表は「このような人物が自主独立国家の国会議員になってもいいのか」と批判した。

 李在明代表は「国民の力が投機筋や5・18(光州民主化運動)、北朝鮮軍をうんぬんする人を公認するにあたり一層深刻なのは、親日色が強い人々を非常に多く公認しているからだ」「地図で独島(日本名:竹島)が日本の水域にあると表示されたりもしている。このようなことが(韓国)政府のあちこちで頻繁に起きている」と話した。

 さらに、「なぜ中国にちょっかいを出すのか」と言ってから両手を組むような動作をして、「ただ『謝々(シエシエ)』(中国語でありがとうという意味)、台湾にも『謝々』と言っておけばいいのに。(中国と台湾の)両岸問題になぜ我々(韓国)がなぜ介入するのか。台湾海峡がどうなっても、我々には何の関係もない」と述べた。

 李在明代表はこの日も、曺国(チョ・グク)元法務部長官が代表を務める進歩(革新)系新党「祖国革新党」をけん制し、「単独過半数」を達成するため票を集めてほしいとの主張を繰り返した。そして、「少数党の場合、趙廷訓(チョ・ジョンフン、議員)のようにいつゴム靴を逆に履く(裏切る)か分からない」と言った。趙廷訓議員は第21代国会議員総選挙で共に民主党の比例連合政党(共に市民党)から出馬して当選し、除名という形で少数党の「時代転換」に復党した後、今回の総選挙前に国民の力に党籍を移した。李在明代表は自身の交流サイト(SNS)にも「汎野党圏の友軍も重要だが、共に民主党だけで第一党、過半数になってこそ、迅速かつ強力な対与党闘争が可能だ」と書いた。

 共に民主党選挙対策委員会は同日、全国17市・道の党支部と総選挙候補者あてに公文書を送り、「個人的な総選挙楽観論に対して強く警告する」として口を謹むよう注文した。

金慶和(キム・ギョンファ)記者

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