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腹痛の原因は56年前の妊娠…おなかに石灰化した胎児がいた81歳ブラジル女性、除去手術直後に死亡
【NEWSIS】ブラジルで50年以上にわたり腹中に「死んだ胎児」を持ち続けた女性が胎児除去手術を受けた直後に死亡した。
ブラジルの電子メディア「G1」は19日(現地時間)、原住民女性のダニエラ・アルメイダさん(81)の腹中から数十年前に死亡した胎児が見つかったと報じた。アルメイダさんは腹痛を訴え病院で治療を受けていた。病院は14日に胎児を除去する手術を行ったが、アルメイダさんは翌15日に死亡した。
原住民定着村に住んでいたアルメイダさんは当初尿路感染症で治療を受けていたが、病状が悪化したため近くのポンタポランにある病院に搬送された。病院は正確な診断を行うためCT撮影を行った。
当初医師らはがんではないかと予想したが、検査の結果、腹部から石灰化した胎児が見つかった。
医師団は「アルメイダさんが妊娠の事実に気付かない状態で胎児が死亡し、56年にわたり放置されたようだ」と説明した。アルメイダさんの娘によると、アルメイダさんは原住民ということもあり、普段から病院を恐れ民間療法に頼ってきたという。
地元の保健当局は「子宮内で妊娠した胎児が死亡後に石灰化した場合、数十年にわたり発見されないケースや、合併症を引き起こすケースもある」と説明した。
手術後に集中治療室に移されたアルメイダさんは翌15日に尿路感染症による合併症で死亡した。
アルメイダさんは7人の子供と40人以上の孫を残したという。
チェ・ユンヨン記者