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韓国総選挙 与野党が比例名簿発表=いずれも1位は障害者女性
【ソウル聯合ニュース】韓国で4月10日に投開票される総選挙(定数300)に向け、与野党の比例向け系列ミニ政党は18日、それぞれ比例代表(47議席)に立候補する候補者の名簿順位を発表した。両党とも障害者女性を1位に据えた。
◇与党 女性・若手・専門家を優遇
保守系与党「国民の力」の比例向け系列ミニ政党「国民の未来」は当選圏とされる1~20位に奇数には女性、偶数には男性を登載した。1位は障害者女性で弁護士のチェ・ボユン韓国障害者雇用公団人権経営委員(45)、2位は脱北者のパク・チュングォン現代製鉄研究開発本部責任研究員(38)。昨年12月に韓東勲(ハン・ドンフン)非常対策委員長体制が発足してから国民の党が迎え入れた人物が多く含まれたのが目立つ。
外交部で北朝鮮問題を担当した金健(キム・ゴン)前朝鮮半島平和交渉本部長は6位、国民の党の革新委員長を務めた印曜翰(イン・ヨハン)セブランス病院国際診療所長は8位だった。
◇野党陣営 20議席の獲得目指す
革新系最大野党「共に民主党」を含む野党陣営の比例向け系列ミニ政党「共に民主連合」は当選圏の20位以内に共に民主党が推薦した10人、市民団体などが推薦した4人、野党「進歩党」が推薦した3人、野党「新しい進歩連合」が推薦した3人が入った。共に民主党が推薦した人物は外交・安全保障、労働などの専門家が大多数を占めた。
2020年に実施された前回の総選挙で共に民主党の比例向け系列ミニ政党だった「共に市民党」は33.3%を得票し、17議席を獲得した。今回、共に民主連合は20議席の獲得を目指す。
1位は視覚障害者で女性の徐美和(ソ・ミファ)元国家人権委員会非常任委員、2位は北朝鮮の核問題を巡る6カ国協議の韓国首席代表を務めた魏聖洛(ウィ・ソンラク)元駐ロシア大使だった。
進歩党が推薦した3人(5位、11位、15位)も20位内に入った。同党は14年、北朝鮮の革命路線を追従し、韓国体制の転覆を図ったとして、憲法裁判所の決定を受けて解散させられた「統合進歩党」が前身だ。
一方、文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の側近で元法務部長官の曺国(チョ・グク)氏が結成した新党の比例候補には検察改革を主張する人物が多数含まれた。曺氏は2位で、当選が有力視される。世論調査会社のリアルメーターが今月18日に発表した調査結果によると、投票する意向がある比例代表政党として同党は26.8%の支持を得て、共に民主連合(18.0%)を上回った。