▲イラスト=UTOIMAGE

 配達業務中、ある家の前を通るたびに鼻を突く悪臭に悩まされていた韓国の郵便配達員が、その家の屋内消火栓ボックスの扉を開いて仰天した。消火栓ボックスの中には放置された果物などゴミが詰まっており、それが悪臭の原因になっていたからだ。

 あるインターネット・コミュニティー・サイトには13日、「配達に行くたびに腐ったにおいがする家」という投稿があった。郵便配達員を名乗る投稿者は「書留郵便物や小包を配達するたびに、どこからか腐ったにおいが漂ってきていたので、原因を追究した。すると、家の外や屋内消火栓ボックスの中に、いつも生ゴミを置いていることが分かった」と書いた。

 投稿者が掲載した写真を見ると、屋内消火栓ボックスの中にゴミがたくさん詰まっている。シャインマスカットなど腐敗するとにおいがひどくなる生ゴミをはじめ、密封されたまま放置されているビニール袋も見える。さまざまなビラも消火栓ボックスの片隅に貼られており、まるで小さなゴミ捨て場のようだ。くるくると巻かれて収納されている消防ホースは、おびただしいゴミの山の下になっていた。

 これを見たネットユーザーたちは「本当に迷惑だ。近所の人に何の罪があるというか」「頻繁に(ゴミ集積所に)捨てにいくのは面倒だし、家の中に置いておくとにおいがして嫌だから、あのような所に入れているのだろう」「うちの隣の人もああいう所に分別ゴミを入れている」「(マンションの)通路が自分の家の倉庫だと思っている人がとても多い」などのコメントを寄せている。

 屋内消火栓ボックスは、マンション・団地の通路などに消火用水を供給するバルブや、火災現場まで消火用水を供給するためのホースなどが収納されている。ところが、宅配物を一時的に置くなどの用途でしばしば違法に使用されて問題になるケースが多い。

 現行の消防施設法では、特定消防対象物の関係者が消防施設を火災安全基準に基づき設置および管理するよう規定している。避難施設・防火区画または防火施設に対して閉鎖・毀損(きそん)および物を積むなどの行為に対しては300万ウォン(約34万円)以下の過料を科すとしている。

イ・ヘジン記者

ホーム TOP