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与党公認巡る党員投票で「二重投票」? 現職・河泰慶議員落選、ソウル選管が調査に着手 韓国総選挙
【NEWSIS】韓国の保守系与党「国民の力」の河泰慶(ハ・テギョン)議員が、ソウル中・城東乙選挙区の予備選敗北という結果を受け入れない中、関連の論争が拡大している。李恵薫(イ・ヘフン)元議員側が決選の過程で「二重投票」を誘導したという疑惑も提起された。現在、ソウル特別市選挙管理委員会もこの事案に関心を持っている。
河議員は13日、汝矣島の党舎を訪れて張東赫(チャン・ドンヒョク)事務総長と面会した。面会の内容は公にされなかったが、前日の予備選の結果に関する話がやりとりされたものと推定される。
先に河議員は今月12日の予備選結果発表直後、フェイスブックを通して「数学的にあまりに信じ難い結果」と表明し、世論調査に関するローデータ(未加工の原データ)の公開を要求していた。
河議員は面会を終えた後、取材に応じ、取材陣からの「異議の提起に対する回答はあったのか」という質問に対して「もらったデータと収集した資料があるので総合的に分析している」とし「総合的な内容が出たら話す」と伝えた。
李恵薫・元議員は13日午前、ラジオ番組『キム・ヒョンジョンのニュースショー』で「河議員はいつも大統領を攻撃し、大統領を支持する人々の立場からは票を入れ難い候補」だと反論した。
李・元議員は「(1次予備選で)李永(イ・ヨン)候補と李恵薫を支持していた人々の票を全部合わせたら、河候補の支持者より10ポイントは上回る。10ポイントくらいは高くなる」と主張した。
与党の一部には、李・元議員側で「二重投票」を誘導した、という声もある。李・元議員の支持者らのグループチャットで、年齢などをごまかして世論調査に重複参加できる方法が伝えられた-というのだ。
論争が続いていることから、ソウル選管委も関連の調査に着手したことが分かった。ただしソウル選管委の関係者は、電話取材に対し「事実関係を確認中」として詳しい回答は控えた。
先に「国民の力」公薦管理委員会も、同様の事例について注意措置を取ったことがある。
鄭永煥(チョン・ヨンファン)公薦管理委員長は2月28日のブリーフィングで「予備選世論調査の督励の過程で二重投票を誘導しかねない選挙運動を展開している、という異議の提起があった」と言及した。
鄭委員長は「これについて公職選挙法第108条違反に当たるかどうかをクリーン公薦支援団で調査した結果、違反には至らないが公正な予備選を阻害する余地があるという点を考慮し、当該候補者に注意措置を取ると決定した」と伝えていた。
イ・スンジェ記者、ハン・ウンジン記者