社会総合
福島原発事故から13年…日本から220km、韓国最南端・馬羅島の放射能監視現場に行ってみた
【TV朝鮮】(アンカー)
東日本巨大地震により福島第一原子力発電所で爆発事故が起きてから13年がたちました。現在も日本は海に汚染水を放出しています。
日本に一番近い韓国最南端の島・馬羅島と済州島の状況はどうなのか、放射能監視現場にユ・ヘリム記者が行ってきました。
(記者リポート)
日本からわずか220キロメートルしか離れていない韓国最南端の馬羅島。
2011年の福島原発事故で80京ベクレルの放射性物質が流出して以降、監視の最前線となりました。
この監視装置は韓国の最南端にあり、日本などから放射能物質が流入した場合、最初に感知することができます
幸い、2012年の検査開始以降で基準値を超えたことは一度もありません。
リアルタイム放射線値は、1時間あたり0.075マイクロシーベルトで、基準値の半分を下回っています。
(ソン・ミョンハン氏 /韓国原子力安全技術院責任研究員)
「最小測定単位である5秒ごとに測定を行います。韓国の全国平均である1時間当り0.12マイクロシーベルトより少し低いです」
日本が昨年8月に汚染水の放出を始めて以降、済州島近海に対する放射能検査も年1回から毎月2回へと大幅に増やしました。
日本は、原発事故の際に流出した量の約900分の1に当たる合計860兆ベクレルの放射能汚染水を30年かけて放出しますが、済州島の放射能量は事故前とあまり違いがありません。
(ハン・チュンフン氏 /済州地方放射能測定所博士)
「基準値を超えたことはありませんでした。これまですべての信号が最小検出濃度(MDA)以下の値を示しています」
韓国政府は2028年までに監視所を296カ所に増やし、福島の現場を隔週で訪れて放出状況を点検する計画です。
TV朝鮮のユ・ヘリムがお伝えしました。
(2024年3月11日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)