社会総合
訪韓外国人の36%が若者 10年で8P増=韓流が後押し
【ソウル聯合ニュース】韓国を訪れる外国人観光客のうち、若者の占める割合が拡大していることが11日までに分かった。韓国観光公社の観光データによると、2023年に訪韓した外国人観光客1103万人のうち35.6%に当たる393万人が30歳以下だった。K―POPをはじめとする韓流が世界で広く人気を集め、日本や中国、東南アジアだけでなく欧州、中南米、オセアニアまで、幅広い国・地域で訪韓観光客の年齢層が下がっている。
昨年の訪韓外国人客を年齢層別にみると、21~30歳が279万人で全体の25.3%と最も多く、20歳以下が114万人で10.3%を占めた。31~40歳が227万人(20.6%)、41~50歳が162万人(14.7%)、51~60歳が135万人(12.2%)、61歳以上が111万人(10.1%)だった。ほかに航空機・船舶の乗務員が76万人。
30歳以下の割合は13年に27.6%だったが、16年に30%を超え、19年には34.5%に上った。新型コロナウイルスの影響で下落した後、22年に32.4%、昨年は35.6%と再び上昇。10年前に比べ8ポイント拡大した。
23年の訪韓外国人で最多だった日本からの観光客の場合、30歳以下が42.3%を占めた。10年前に比べ15.7ポイント上昇した。訪韓客2位の中国も30歳以下が38.3%で8.8ポイント上昇。フィリピンは20.6%(10.1ポイント増)、タイは37.7%(8.3ポイント増)、ベトナムは37.7%(7.0ポイント増)、インドネシアは31.0%(6.0ポイント増)。
訪韓観光客の多くを占めてきたアジアにとどまらず、フランスからの訪問者も30歳以下が43.6%(15.0ポイント増)、英国が34.4%(13.7ポイント増)、ドイツが33.9%(13.9ポイント増)と、10ポイント以上拡大した。メキシコ、米国、オーストラリア、ニュージーランドでも30歳以下の割合が上がり、3割前後となっている。
以前より若者の訪韓が目立つ背景として、韓流の影響が挙げられる。BTS(防弾少年団)、BLACKPINK(ブラックピンク)といった人気グループがけん引したK―POPをはじめ、映画やドラマ、美容、グルメなど、K(韓国)コンテンツ全体が世界で大きな関心を集めている。
観光業界の関係者は「単なる観光でなく、(動画投稿サイトの)ユーチューブで接した韓国アイドルの歌やダンスを習ったり、韓国映画やドラマに登場した食べ物を味わったりするために韓国を訪れる外国人の若者が増え続けている」と説明した。