事件・事故
「ワンちゃん、息をして」…子犬に心肺蘇生法を施した消防士に韓国ネット民感動
【TV朝鮮】(アンカー)ペット・ブリーダー直販所で火災が発生しました。煙を吸って倒れている子犬を発見した消防士が心肺蘇生(そせい)法を施しましたが、既に煙を大量に吸い込んだせいか、意識を取り戻すことはできませんでした。小さな命も救おうと全力を注いだ消防士の姿が感動を呼んでいます。
キム・ダルホ記者がお伝えします。
(記者リポート)
黒いすすだらけの消防服を着た消防士が、両手の親指で何かを押し続けています。
小さなクッションの上には、生まれて半月ほどと思われる小さな子犬2匹が並んでいます。
心肺蘇生法を試みていたのです。
消防士は子犬に人工呼吸までして小さな生命をよみがえらせようとしていました。
(イ・ホヨン /群山消防署消防尉)
「乳離れもしていない子犬2匹がぐったりしていました。煙を吸って窒息しているということで、建物内から外に出して…」
イ・ホヨン消防尉(消防公務員の階級の一つ)は15分間も心肺蘇生法を施しましたが、子犬2匹が目を覚ますことはありませんでした。
子犬たちは消火活動のさなかに発見されました。
家で犬を2匹飼っているというイ・ホヨン消防尉は無念だと語りました。
(イ・ホヨン / 群山消防署 消防尉)
「最近はペットのことを『家族』と表現するじゃないですか。何とか救わなければと思ってやったのですが…」
火事は30分で消えましたが、飼い主に会うこともできなかった子犬5匹が死にました。
TV朝鮮のキム・ダルホがお伝えしました。
(2024年3月8日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)