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韓国政府「重症者の治療は安定」 「医療現場の大混乱」を否定
【ソウル聯合ニュース】韓国保健福祉部の朴敏守(パク・ミンス)第2次官は8日、大学医学部の定員を増員する政府の方針に反発して研修医が医療現場を離脱している問題で、一部で患者や医療現場が「大混乱」に陥っていると指摘されていることについて、「誇張」であり同意できないとの立場を示した。
朴氏は「研修医が現場を離れたからといって医療に混乱が生じるのは異常なこと」とし、「韓国の医療の非常対応能力はそれほど弱くない」と述べた。研修医の職場離脱が始まってから約3週間になるが、現在は重症患者や救急患者を中心とした非常診療体系が安定的に維持されているという。
保健福祉部によると、今月6日に救急救命センターを訪れた重症ではない患者の数は、先月1~7日の平均と比べて29.3%減少した一方、重症患者の数は大きく変動しておらず、重症患者への対応は維持されている。大規模な総合病院の集中治療室の入院患者数も普段と大きく変わっていないという。
朴氏は「大規模な総合病院は専攻医(研修医)の割合が非常に高いため、事態が長期化するほど医療システムに負担がかかるのは事実」としながらも、利用可能な手段をすべて投じて非常診療体系を運用していくと繰り返し強調した。また「総合病院における重症患者や救急患者の診療に支障がないよう運用しており、これまでは重症患者の治療が安定的に維持されている」とし、「早急な事態解決のために努力すると同時に非常診療体系、重症・救急患者の診療に問題がない現在の状態が持続可能になるよう支援を惜しまない」と述べた。