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尹大統領 北朝鮮住民の生活・人権改善強調=政府「新たな統一構想策定」
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は7日に行われた統一部の統一政策方向報告で北朝鮮との統一について、「われわれが追求する統一は人類普遍的な価値に基づいており、北の住民一人一人の自由を拡大する統一にならなければならない」と強調した。金暎浩(キム・ヨンホ)統一部長官が8日に記者会見を開いて明らかにした。
統一部は「金正恩(キム・ジョンウン)政権が韓国を敵対国と規定し、民族と統一を消している今こそわれわれが揺らぐことなく統一国家を目指し、われわれの統一ビジョンを積極的に示すとき」と報告。尹大統領は「統一は南北関係だけでなく、人類普遍的な価値の問題として国際社会が共に責任を持って協力し、達成すべき課題」として、「憲法上われわれの国民である北の住民個々人の生活の質や人権の改善のため、統一部が最善の努力を尽くさなければならず、国内外にいる脱北者の保護や支援も疎かにしないように」と指示した。
金氏は会見で、「北の核問題や人権状況、国際情勢の変化を反映し、自由主義が盛り込まれた新たな統一構想を策定する」とし、「幅広く国民と国際社会の意見をまとめ、多くの国民が支持し国際社会が共感できる新たな統一構想をつくっていく」と述べた。
大統領室は新たな統一構想をまとめる方針を明らかにしている。発表時期は日本の植民地支配からの解放記念日「光復節」(8月15日)となる見通しだ。