社会総合
韓国 けさのニュース(3月8日)
◇きょうから医師業務の一部に看護師投入
医師不足などの対策として政府が打ち出した大学医学部の入学定員拡大に反発した研修医が一斉に辞表を提出し職場を離脱するなか、政府が発表した看護師業務の範囲に関する補完指針に基づき、8日から看護師が医療現場でより多くの医療行為を行うことになる。研修医が職場に復帰する気配がみられず、医学部教授も入学定員拡大に反対する動きを見せていることから「医療空白」の長期化に対する懸念が高まっている。保健福祉部は7日、一時的に医師の業務の一部を合法的に遂行できるようにするモデル事業の補完指針を発表し、8日から施行する方針を決めた。補完指針では、看護師を熟練度と資格に応じ「専門看護師」「専担看護師(仮称)」「一般看護師」に区分して業務範囲を設定。医療機関による教育と訓練の義務を明示した。死亡宣告など大法院(最高裁)判例で看護師に禁止された五つの行為とレントゲン撮影、全身麻酔、代理手術、専門医薬品の処方など九つの行為を除く医療行為が医療機関トップの責任の下で可能となる。
◇金正恩氏が連日の軍事視察 敵の首都攻撃担う砲兵部隊に満足感
北朝鮮の朝鮮中央通信は8日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が7日に朝鮮人民軍の大連合部隊などによる砲撃訓練を指導したと報じた。金正恩氏は訓練の成果に満足感を示した後、砲兵の戦闘力を引き上げるための実質的で組織的な実動訓練に言及した。同氏は6日も軍の西部地区の重要作戦訓練基地を視察している。2日連続の軍事訓練指導は、韓国と米国が4日から実施中の定例合同軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾、FS)」に対抗する姿勢を示したものとみられる。
◇1月経常黒字30.5億ドル 輸出回復で9カ月連続プラス
韓国銀行(中央銀行)が8日発表した1月の国際収支(速報値)によると、経常収支は30億5000万ドル(約4510億円)の黒字だった。半導体や自動車などの輸出が好調で経常収支は昨年5月から9カ月連続で黒字を維持したが、黒字の規模は前月(74億1000万ドル)に比べ縮小した。
◇全国的に氷点下の寒い朝に 寒暖の差大きく
8日は全国的に晴れるが、大部分の地域で早朝の気温が氷点下に下がり、寒くなった。日中と夜の気温差が10度前後と大きくなるため服装選びに注意が必要だ。同日午前9時時点の主要地域の気温はソウルが1.4度、仁川が2.4度、水原が3.5度、春川が氷点下0.6度、江陵が3.4度、清州が4.1度、大田が3.5度、全州が4.0度、光州が5.0度、済州が7.9度、大邱が4.0度、釜山が4.8度、蔚山が3.8度、昌原が4.1度などとなっている。最高気温は5~11度の予報。