事件・事故
文前大統領の元娘婿を採用、航空社代表を参考人から被疑者に切り替え タイ・イースター・ジェット疑惑【独自】
文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の娘婿だったソ某氏がタイ・イースター・ジェットに特別採用された経緯を調べている全州地検は先日、同社のパク・ソクホ代表取締役を参考人として出頭させ事情を聞いた上で、同氏を被疑者に切り替えた。
航空会社での勤務経験が全くないソ氏をパク氏は同社の役員として採用し、会社に損害を与えた背任の疑いがあるという。検察はパク氏からソ氏採用の経緯、またソ氏が会社で実際にどのような業務を担当したかなどについて聞き取りを行っている。
パク氏はすでに昨年4月に行われた検察での聴取で「李相稷(イ・サンジク)元共に民主党議員が会社のオフィスにソ氏のプロフィールを置いて行ったので、役員として採用した」「李元議員は毎月800万ウォン(現在のレートで約90万円、以下同じ)とレンタル費用として10万バーツ(約42万円)をソ氏に支払うよう指示した」という趣旨の供述を行っている。
ソ氏は2018年7月にタイ・イースター・ジェットの専務取締役に採用された。それまでソ氏は航空関連の業務に携わったことはなく、同年3月ごろ職場だったモバイルゲーム会社「トリゲームズ」を退社しタイに移住していたという。
検察は今年1月29日にはじめてソ氏を出頭させ、先月7日と14日にも参考人として聴取を行ったが、ソ氏は供述を拒否しているという。
検察はソ氏も被疑者として改めて出頭させるかについて、郭尚道(クァク・サンド)元議員親子の事例などを参考に検討を行っているという。郭元議員らは火天大有から退職金名目でおよそ50億ウォン(約5600万円)を受け取ったとして収賄容疑で同時に起訴された。
キム・ドヒョン記者