▲医大・医学部定員の増員に反発している初期研修医らが診療拒否を継続中の5日午前、ソウル市内のある病院で、移動する医療従事者たち。写真=news 1

 「業務開始(復帰)命令」を受けても病院に戻らない初期研修医に対し、韓国政府では医師免許を停止する手続きを5日に開始した。政府関係者は同日、「職場離脱が確認された初期研修医に対する行政処分(免許停止)事前通知書の発送を午後から始めた。明日はさらに本格的に発送する」と述べた。保健福祉部(省に相当)が研修先病院の現場調査などで確認した未復帰初期研修医は約7000人に達する。免許停止は事前通知と当事者の釈明などの手続きを経て確定される。 現在、100の研修先病院で職場を離れている初期研修医は8983人(90.1%)と集計されている。保健福祉部の朴敏守(パク・ミンス)第2次官は「(初期研修医離脱の)主導勢力を中心に警察告発もしようと考えている」とも述べた。

 医療界の反発は強まりそうな気配だ。ソウルの主要病院で初期研修医不在の穴を埋めてきた後期研修医の約半数も再契約の放棄などで病院を去ったという。大学病院約10カ所の教授らは「教え子である初期研修医らが免許停止などの処罰を受けるなら行動に出る」としている。病院での診療は行わず、学生だけを教えるということだ。辞任の意向を明らかにした教授もいる。この日、全国33の医大・医学部教授協議会は「高等教育法上、大学入試定員を増やすのは教育部長官の所管だが、福祉部長官が増員を発表したので医大増員は無効だ」として、政府を相手取り「増員取り消し訴訟」を起こした。医大・医学部増員に対する執行停止仮処分申請書も提出した。休学を申請した医大生は4日現在で5401人と集計されている。これは全医大生の約28.7%に当たる。

オ・ジュビ記者

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