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韓米が合同演習開始 米軍電子偵察機と韓国軍無人偵察機が出撃
【ソウル聯合ニュース】韓国と米国の両軍当局は4日、朝鮮半島防衛のための定例合同軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾、FS)」を開始した。北朝鮮による核脅威の無力化などに重点を置いた演習で、14日まで実施される。初日の4日は米空軍の電子偵察機RC135V(通称リベットジョイント)や韓国空軍の高高度無人偵察機RQ4(グローバルホーク)が出撃して北朝鮮軍の動きを監視した。
韓国軍合同参謀本部と韓米連合軍司令部はこの演習について、脅威と安全保障状況の変化を反映した演習シナリオを土台に、地・海・空・サイバー・宇宙資産を活用した多領域の作戦や北朝鮮の核脅威の無力化などに重点を置き、実戦的に行うと説明している。北朝鮮の核脅威の無力化に関しては、韓米が詳細な計画の発展を進めている対応作戦の概念を適用し、北朝鮮による核使用の抑止、防止に焦点を当てる。
北朝鮮の核兵器使用を想定したシナリオは今回の演習には含まれず、8月に実施する合同演習「乙支フリーダムシールド(UFS)」で扱う予定だ。
今月の合同演習期間中、米軍の戦略爆撃機や原子力空母といった戦略資産が朝鮮半島に展開する可能性が高いとされる。
韓米は指揮所訓練と併せて、地上、海上、空中で多様な合同野外機動訓練を拡大実施する。今月実施する合同野外機動訓練は計48回で、昨年3~4月の2倍以上となる。北朝鮮巡航ミサイルの探知・打撃訓練、合同空中強襲訓練、合同戦術実射訓練、合同空対空射撃訓練、空対地爆撃訓練、大隊級の合同空中訓練などが韓国全域で実施される。
一方、北朝鮮は韓米の合同演習に神経をとがらせており、今回の演習を口実にミサイル発射などの挑発に踏み切る可能性もある。