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現場離脱した研修医の免許停止手続き突入 5日から処分通知=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国政府は4日、医師不足解消のため打ち出した大学医学部の定員拡大方針に反発して職場を離脱した専攻医(研修医)に対し「現場を点検し、違反事項には法と原則にのっとり対応する」と改めて警告した。政府の業務開始(復帰)命令に違反すれば、最低3カ月の免許停止処分が不可避だと強調。特に「医療現場の混乱を招いた集団行動の主要関係者に対しては厳正かつ迅速に措置を取る」とした。
保健福祉部の朴敏守(パク・ミンス)第2次官が定例記者会見で、政府としての対応を説明した。専攻医が3カ月の免許停止処分を受けた場合、必要な研修期間を満たせず、専門医の資格取得が1年以上もずれ込むと述べた。また「行政処分の前歴とその理由が記録されるため、今後さまざまな就業に不利益を被る可能性もある」と警告した。
政府は2月29日までに職場に復帰した専攻医には責任を問わない姿勢を示していた。約1万3000人の専攻医のうち95%が勤める主要100病院を点検した結果、29日午前11時の時点で職場を離脱している専攻医は8945人だった。復帰した専攻医は565人にとどまった。
朴次官は「職場を離脱した医師らに対しては免許停止処分の手続きに入る。この処分は不可逆的」とし、「行政力の限界や医療空白の状況などを踏まえ、免許停止は順次行われる可能性が高い」と説明した。この日の点検で不在が確認されれば、5日から直ちに処分の事前通知を行うという。