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韓国人小説家・韓江が仏「エミール・ギメ アジア文学賞」受賞
小説家の韓江(ハン・ガン)氏(53)が長編小説『別れを告げない』(2021年)でフランスの「エミール・ギメ アジア文学賞」を受賞した。韓国人作家としては2018年の小説家・黄晳暎(ファン・ソギョン)氏(81)以来、2人目の受賞だ。
この小説は、3人の女性を中心に1948年に起きた「済州島四・三事件」を絡め、愛する人を失った人々の傷あとを描いた。審査員団は「小説以上の価値を持ち、数十年間埋もれていた衝撃的な記憶を鮮明に描いた作品だ」と評価した。
同賞はフランス・パリにある国立の東洋美術専門美術館「ギメ東洋美術館」が2017年に制定し、フランス語で出版されたアジア文学作品に贈られる。