▲【NEWSIS】大規模病院の研修医たちが集団退職を予告した日が近づく19日午前、光州市内のある大学病院で先を急ぐ医療従事者たち。/パク・ギウン記者

 【NEWSIS】初期研修医の集団離脱が4日目となり危機感が募っている中、光州朝鮮大学病院では医療の最前線に立ってきた後期研修医(フェロー)も再契約しないと通知してきたため、非常診療システムまでもが崩壊の危機にさらされている。

 地域医療関係者が23日に明らかにしたところによると、朝鮮大学病院に勤務している後期研修医14人のうち十数人が労働契約を延長しないと病院側に通知したとのことだ。彼らは再任用を放棄し、来月病院を去ることになった。

 朝鮮大学病院の初期研修医142人のうち113人は、韓国政府の医学部定員数増員案に反発し、20日から同日まで診療現場を離れ、復帰していない。韓国保健福祉部(省に相当)が業務復帰命令を下したが、従っていないのだ。

 このため、朝鮮大学病院は手術日程の縮小、軽症患者の早期退院・転院などにより、救急室や集中治療室など必須医療機能の維持に集中する非常診療態勢を取ってきた。

 初期研修医が去ってできた穴は、専門医・後期研修医・看護師などを中心に埋めてきた。しかし、非常診療システムの一軸を担う後期研修医までも、その大多数が病院を去れば、医療の空白がさらに広がる見通しだ。

 このような状況で、来月から朝鮮大学病院で研修を受ける予定だった新任インターン(1年目の初期研修医)36人も全員任用放棄書を提出した。

 診療の第一線を手伝う新規インターンの補充まで不確実になり、医療大混乱の危機はさらに募りそうだ。

 医療界関係者は「初期研修医の空白を何とか埋めてきた後期研修医まで病院を離れれば、上級総合病院としての機能が十分に果たせるかどうか懸念される。長期化すれば、病院を守る医療従事者まで疲労の蓄積などで医療サービスの質の低下が避けられなくなる」と語った。

ピョン・ジェフン記者

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