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韓国大統領室 偽動画拡散に「強力対応」=メディア報道にも苦言
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の偽動画がSNS(交流サイト)で拡散している問題について、大統領室は23日、「明白な虚偽・捏造(ねつぞう)動画」とし、強い対応を取る方針を明らかにした。
偽動画では尹大統領が「無能で腐敗した尹錫悦政権は特権と反則、不正と腐敗を繰り返した」として、「常識から外れた理念にしがみつき、韓国を滅ぼし、国民を苦しめた」と語っている。
大統領室の金秀卿(キム・スギョン)報道官によると、ソウル警察庁が21日に同動画の削除を放送通信審議委員会に要請し、23日午前に削除されることが決まった。「社会的な混乱を顕著に引き起こす懸念がある内容」に該当すると判断されたという。
金氏は放送通信審議委員会がこのような判断を下しているにもかかわらず、風刺動画と報じ、「仮想」と表示されているため問題ないとしているメディアがあることに深刻な懸念を表明すると述べた。
同氏は「これはフェイクニュースを根絶するというメディアの使命にも反する行動」とし「該当映像は明らかに虚偽・捏造であり、たとえ仮想と表示されているとしても、それを削除した映像がオンラインで拡散されているため、必ず根絶しなければならない」と強調した。