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「葬儀は行わず埋葬せよ、さもなくば遺体は…」 ナワリヌイ氏の母、ロシア当局から脅迫されていた
【NEWSIS】刑務所服役中に死亡したロシアの反政府活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏の母親が22日(現地時間)、ナワリヌイ氏の遺体を確認したことと、当局から葬儀を行わず埋葬するよう強要されたことを明らかにした。
米CNNやフランス24などが報じた。ナワリヌイ氏の母リュドミラ・ナワリヌイさんはユーチューブチャネルに動画を投稿し、ナワリヌイ氏の遺体と対面したことを明らかにした。捜査官らの許可を受け北極圏のヤマロ・ネネツ自治管区サレハルトの霊安室で息子の遺体を確認したという。
動画の中でリュドミラさんは「捜査官たちは私を脅迫したので、私はこの動画を録画している」「(捜査官たちは)私の目を見ながら、葬儀なしの埋葬に私が同意しなければ、息子の遺体がどうなるかわからないと脅迫した」と非難した。
捜査官たちは「時間はあなたの側ではない。遺体は腐敗している」と圧力をかけたという。
リュドミラさんは「当局は葬儀しないことへの同意を強要し圧力を加えている」「私を脅迫している」などとした上で「息子をどこに、いつ、どのように埋葬するか条件を提示した」「追悼式などはせず極秘に(葬儀を)行うよう求めてきた」とも語った。
リュドミラさんは「捜査官たちは(ナワリヌイ氏の)死因を知っていると述べ、医療や法律に関するあらゆる文書を準備していた」「私は診断書にサインした」などとも明らかにした。
リュドミラさんは「法律によると、彼らは息子の遺体を直ちに私に引き渡さねばならないが、今までそれをしなかった」と非難した。
ナワリヌイ氏は今月16日にヤマロ・ネネツ自治管区の第3刑務所で死亡し、リュドミラさんが遺体を確認できたのはそれから6日後だ。当局が遺体を見せないためリュドミラさんは訴えを起こしていた。
リュドミラさんは「私は特別な条件は望んでいない。全てが法律に基づいて進められることを望むだけだ」「息子の遺体を直ちに私に返すよう求めた」と訴えた。
ロシア大統領府はリュドミラさんの一連の主張にコメントを避けた。
ロシア大統領府のペスコフ報道官は同日CNNの取材に「残念なことだが、私は彼女(リュドミラさん)の言葉を聞いていないので、何も言及はできない」「(ロシア大統領府は)わが国にとって非常に重要な別の複数の問題を取り扱っている」と強調した。
キム・イェジン記者