▲イラスト=UTOIMAGE

 ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、昨年ウクライナに亡命したロシア軍ヘリ操縦士のマキシム・クズミノフ氏がスペインで射殺された。

 ロイター通信など外信各社が19日(現地時間)に報じた。報道によるとクズミノフ氏は今月13日、スペイン南部の村で射殺され遺体で発見された。発見場所の近くで燃えた車も発見されたという。

 クズミノフ氏はロシアがウクライナを侵攻した後にウクライナに亡命した最初のロシア軍パイロットだ。昨年8月にロシア軍戦闘機の部品を積んだヘリコプターでウクライナに亡命した。

 ウクライナ国防省情報総局(GUR)はクズミノフ氏を6カ月かけて説得し亡命させたという。クズミノフ氏の家族も事前にロシア国外に脱出させるなどGURは水面下で亡命を後押しした。その後昨年9月にクズミノフ氏がウクライナ空軍の部隊に加わったことがメディアで報じられた。

 亡命したクズミノフ氏をロシアは「反逆者」と非難した。スペイン国営のEFE通信は「クズミノフ氏は死亡当時スペインでウクライナのパスポートを所持し偽名で生活していたようだ」と報じた。クズミノフ氏がスペインで偽名を使った理由はロシアの追跡から逃れるためだったという。

 GUR報道官はクズミノフ氏がスペインで死亡したことは認めたが、それが殺害かどうかなど詳しい内容は明らかにしていない。

キム・ヒョソン記者

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