【ソウル聯合ニュース】韓国政府が医師不足などの対策として発表した大学医学部の入学定員増に反発して専攻医(研修医)が退職届を提出する動きが、ソウルの「ビッグ5」と呼ばれるソウル大病院、セブランス病院、サムスンソウル病院、ソウル峨山病院、ソウル聖母病院にとどまらず、全国の病院に広がっている。

 ビッグ5の専攻医は、19日中に退職届を提出し、20日午前6時以降は勤務しないと予告した。これを受け、手術の延期、診療への支障、救命救急センターの混乱などが避けられないとの懸念が高まっている。

 関係者によると、退職届を提出したビッグ5の専攻医は1000人を超えるという。

 専攻医の指導病院として指定されている全国221の病院に勤務する専攻医は約1万3000人で、このうちビッグ5の専攻医は2745人。

 サムスンソウル病院は専攻医525人のうち30~40%に当たる約160人が、ソウル聖母病院は290人のうち190人が退職届を提出したという。

 ソウル峨山病院も専攻医578人の相当数が、セブランス病院は612人のうち600人以上が辞職の意思を示したことが分かった。

 ソウル大病院は、科ごとに提出された退職届の集計を行っているため正確な数を把握できていないという。

 全国の大型病院などでも専攻医の辞職が相次ぎ、ビッグ5と合わせると数千人規模になる見通しという。

 このような動きを受け、保健福祉部は19日、221病院の専攻医を対象に「診療維持命令」を出した。

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