【NEWSIS】スペイン・バルセロナの地下鉄の駅で女性ばかりを殴った外国人の男が逮捕された。事件の様子を撮影した監視カメラ映像はSNS(交流サイト)を通じて広がっている。英デイリーメールなどが11日(現地時間)に報じた。事件は9日朝にバルセロナのカン・ダ・ラルパ駅(Camp de l’Arpa)で起こった。

 動画には一人の男がホームを歩きながら腕を振り回し女性らを無差別に殴る様子が映っていた。ヘッドホンを着用した女性は男に拳で殴られホームに倒れ込んでしまった。

 動画は男が別の男性たちから逃げるところで終わっている。現地警察はその日の夜に男を逮捕した。

 犯人はモロッコ国籍の30歳の男で、窃盗や強盗など複数の前科があるという。

 警察によると、動画に映った6人の他にも4人の女性が殴られた証拠があり、被害者は少なくとも10人に上るという。また犯人は自分を追ってきた2人の男性にも暴行を加えたようだ。

 幸い被害者の多くは軽傷だったが、ヘッドホンを着用した状態で床に倒れた女性は鼓膜が損傷したという。

 警察は犯人の男が女性だけを狙って犯行に及んだことから「憎悪犯罪」として捜査を進めている。被害女性の1人は事件直後に現場を離れたが、警察はこの女性にも証言を求めているという。

ヒョン・ソンヨン記者

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