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幕末が舞台の日本ゲーム 韓国発売取りやめに=開発者が右翼美化発言
【ソウル聯合ニュース】明治維新直前の19世紀の日本を舞台とするオープンワールドアクションアドベンチャーゲーム「Rise of the Ronin」(以下、「Ronin」)の開発者が、征韓論を提唱した吉田松陰(1830~59)を美化する発言をしたことが明らかになり、韓国で波紋を呼んでいる。
ゲーム業界によると、日本のコーエーテクモゲームスの社内チーム、Team NINJAのブランド長で、同ゲームの開発プロデューサー兼ディレクターを務める安田文彦氏は、先ごろ公開された動画で吉田松陰について「日本ではソクラテスに匹敵する人物だと思う」とした上で、「彼の生きざまや残した言葉を『Ronin』の中で描きたい」と述べた。
江戸時代末期の思想家である吉田松陰は、19世紀半ばの明治維新を主導した武士たちの精神的支柱としての役割を果たした。朝鮮を武力により征服しようという征韓論などを展開し、日本の右翼思想の礎となったと評価されている。
「Ronin」は3月にソニーのプレイステーション(PS)5用ソフトとして発売予定で、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は韓国発売のためのローカライズ作業を終えたとされる。
しかし、この動画の公開後、韓国のオンラインコミュニティーには「日本の極右勢力の元祖として扱われている人物を公式映像で美化するのは度を越している」という批判が殺到した。
これを受け、SIEは同作を韓国市場で発売しないことを決めた。
SIEの韓国支社であるソニー・インタラクティブエンタテインメントコリアの関係者は、聯合ニュースの取材に対し「『Ronin』のディスク・デジタルバージョンはいずれも韓国市場では未発売になる予定だ」と伝えた。