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日本へのカワウソ輸出認めず 相互寄贈で合意も=韓国文化財庁
【ソウル聯合ニュース】韓国文化財庁は13日までに、ソウル大公園(京畿道果川市)の動物園から申請があったカワウソのつがいの日本輸出について、先ごろの文化財委員会の会議で不許可にしたと明らかにした。
韓国の国宝や天然記念物などは文化財保護法により輸出や国外搬出が禁じられているが、特定の施設で研究または鑑賞を目的に繁殖させた天然記念物は文化財庁長の許可を受ければ輸出できる。
韓国のカワウソは絶滅危惧野生生物1級に指定された天然記念物で、ソウル大公園は日本側と長期間協議し、寄贈を準備してきたという。
韓国動物園水族館協会(KAZA)と日本動物園水族館協会(JAZA)は2016年、レッサーパンダの保全協力のための業務協約を締結した。これを受け、ソウル大公園と多摩動物公園(東京都日野市)はカワウソとレッサーパンダの相互寄贈に合意。昨年11月末にレッサーパンダのつがいが韓国に贈られた。
ソウル大公園の動物園が飼育するカワウソは、今年6月に日本に向け出発する予定だった。
今回日本への輸出が不許可となったことで、相互寄贈事業に一部支障が生じる恐れがある。
文化財委員会によると、委員の一人は「今回の件が承認された場合、韓国初の天然記念物の輸出事例となるため、輸出国と輸入国の双方が詳細な事前・事後管理計画を提示する必要がある」として慎重な姿勢を示した。