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慰安婦被害者を「売春行為」と発言 大学教授に減給処分=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国・慶熙大の講義の中で旧日本軍の慰安婦被害者を「日本軍について行き、売春行為をした人たち」と呼んだ崔晶植(チェ・ジョンシク)同大哲学科教授に対し、慶熙大を運営する学校法人は7日、減給(3カ月)の懲戒処分を下した。同大の哲学科同門会が8日、伝えた。
崔氏の発言を巡り、哲学科同門会は懲戒解雇に相当する「罷免」を要求していた。学校法人は「学校のイメージと名誉を毀損(きそん)した」として減給の懲戒処分とした。
慶熙大が定める懲戒処分は、低いほうから「けん責」「減給」「停職」「解任」「罷免」の順となっている。
崔氏は今月で定年退職の予定だが、この懲戒処分により名誉教授推薦の対象から外れた。
聯合ニュースの取材に対し、同氏は大学側の決定を「大変不満」と答えた。懲戒処分に不服を申し立てるかは決めていないという。問題となった発言に関しては「ファクト(事実)と考える」とし、「内容が事実かどうかを突き詰めることもせず、問題を提起した勢力の言い分だけを聞いて懲戒を下すことがあってはならない」と強調した。
崔氏は昨年3月9日、西洋哲学の講義の中で慰安婦被害者について「日本軍について行き、売春行為をした人たち」との認識を示した。被害者の証言は偽りかと学生から質問されると「偽りだ。あの人たちの言葉は一つも合っていない」と答えた。
市民団体からの告発を受けてこの問題を捜査してきたソウル東大門警察署は今月6日、名誉毀損の疑いで崔氏を送検した。