経済総合
中国の伝統衣装を「中国韓服」として販売する中国ECサイトに韓国ネット民から批判の声
【TV朝鮮】(アンカー)中国の通販サイトが韓国の消費者に対し、中国の伝統衣装を「中国韓服」として販売していることが分かりました。韓国の伝統衣装「韓服」を中国由来だと主張する中国の「韓服工程」の一環とみられますが、あまりにも度を越しているとの批判が出ています。
チョ・ドクヒョン記者がお伝えします。
(記者リポート)
中国のAliExpress(アリエクスプレス)が韓国の消費者向けに開設したショッピングサイトです。
「ファッション雑貨」コーナーで、堂々と「中国韓服」を販売しています。
中国の伝統衣装「漢服」を「韓服」として売っているのです。
中国の別の通販サイト「Temu(ティームー)」も同じです。
徐坰徳(ソ・ギョンドク)/誠信女子大教授
「韓国の伝統文化を中国のものだとごり押しを…。韓服が中国の衣装だという誤解を招く恐れがある」
韓服も中国の文化だと考える強引な主張の延長だという指摘です。
色違いの生地を重ね合わせてデザイン性を高め、パジ(ズボン)の内側に邪幅(サポク)と呼ばれる布を入れて幅を広げているのは、韓服固有の特徴とされています。
中国政府は2022年北京冬季五輪の開会式で、韓服をまとった朝鮮族の女性を中国代表として登場させ、ネットユーザーらは「韓服は中国のもの」と堂々と主張しています。
中国人ユーチューバー(2020)
「明の皇帝が彼ら(朝鮮)のために作りました」
AliExpressは韓国市場で急速に成長していますが、韓国の製品をコピーして販売するという形が続いています。
レイ・チャン/AliExpressコリア代表(昨年12月6日)
「韓国市場におよそ3年間で100億ウォン(約11億円)を投資し、知的財産権を保護するつもりです」
中国最大のポータルサイト「百度(バイドゥ)」は3年前から韓服を「中国の無形文化遺産」と紹介しています。
TV朝鮮、チョ・ドクヒョンがお伝えしました。
(2024年2月7日放送 テレビ朝鮮「ニュースパレード」より)