▲155ミリ射程延長弾発射の様子。/防衛事業庁提供

 韓国の防衛事業庁が6日、「155ミリ射程延長弾事業」のシステム開発を成功裏に終えたと発表した。

 155ミリ射程延長弾は、韓国軍で運用中の抗力減少弾(ベースブリード弾)とロケット補助推進弾(RAP弾)の推進体を複合適用し、K9自走砲の最大射程を現在より30%以上延長した。

 ベースブリード弾は、発射後に抗力減少剤が燃焼して弾の空気抵抗を最小化し、射程を延長するものだ。RAP弾は、飛行段階でロケット補助推進体が作動し、弾の飛翔(ひしょう)速度を上げる技術が用いられている。

 厳東煥(オム・ドンファン)防衛事業庁長は6日、祝電を通して「155ミリ射程延長弾システム開発に成功した弾薬メーカーの豊山と陸軍、海兵隊、国防科学研究所、国防技術品質院など開発に寄与した全ての方に感謝申し上げる」とし「今回の155ミリ射程延長弾開発成功により、韓国軍砲兵戦力の増強はもちろんのこと、世界の155ミリ自走砲を運用する国だけでなく、その他の国にもK9自走砲と関連した輸出を積極推進できるだろう」とコメントした。

 防衛事業庁は今年契約を結び、155ミリ射程延長弾の量産に入る予定だ。

チョン・ジェフォン記者

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