ペットの犬も人間と同様にテレビを見て楽しんでいることが研究で明らかになった。

　米国ウィスコンシン大学マジソン校の研究チームは、犬を飼っている世界31カ国の人々を対象に研究を実施。その結果、犬もテレビを見るのが好きだということが分かったという。犬たちはテレビ番組の中でもアニメ映画『スクービードゥー』や『クラフツ・ドックショー』など犬が出てくる番組を最も好んでいた。研究結果は国際学術誌『応用動物行動科学』に掲載された。

　研究チームは米国、カナダ、英国、オーストラリアなどで犬を飼っている人1246人にアンケート調査を実施。家にどのような種類のテレビがあるか、犬がどのようにテレビに反応するか、犬が最も好きなコンテンツは何かなどを尋ねた。

　その結果、調査対象となった犬の9割がテレビ番組に関心を示していた。テレビを見ようと近づき、76％はテレビを見ながら表情を変えたり吠えたりするなどの反応を見せた。犬が最も集中して見ていたのは犬が登場する番組で、他には野生動物のドキュメンタリーや、猫、家畜、馬、リスなどが続いた。人間が出ている番組は順位が低く、ほとんどの犬は20分以上はテレビを見なかった。

　研究チームは、犬がテレビの音よりも画面の中の動きに反応したと説明した。研究チームは「犬が留守番するときは、好きなテレビ番組を流してやるとストレスが緩和されるとみられる」と説明した。

ファン・ギュラク記者