【ソウル聯合ニュース】韓国プロ野球の起亜タイガースは29日、金鍾国(キム・ジョングク)監督との契約解除を発表した。

 球団側は「金監督が被疑者の身分であり、背任収賄容疑で検察の捜査を受けていることを確認した。検察の捜査結果とは関係なしに、品位を損ねる行為に当たると判断し、金監督との契約解除を決定した」と説明した。

 また、できるだけ早く後任の監督を選任する方針も明らかにした。

 ソウル中央地検は同日、金監督と張正錫(チャン・ジョンソク)前団長について、24日に背任収賄などの容疑で逮捕状を請求したと発表した。

 検察は昨年4月に韓国野球委員会(KBO)から依頼を受け、同球団に所属していた朴東原(パク・ドンウォン)捕手(現・LGツインズ)との契約交渉の過程で張氏が裏金を要求したとされる事件について捜査していたところ、新たに今回の容疑を確認。同年11月末に張氏の自宅などを家宅捜索し、本格的な捜査に乗り出した。

 背任収賄は、業務に関する不正な請託を受けて財産上の利益を得た場合に適用される容疑だ。金監督と張氏は起亜タイガースのスポンサー企業から金品を授受した疑いが持たれているという。

 両氏の逮捕状発付の是非を判断する令状審査は、30日午前にソウル中央地裁で開かれる予定だ。

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