【ソウル聯合ニュース】群馬県が29日、日本による植民地時代に徴用された朝鮮半島出身者を追悼するため、県立公園「群馬の森」に設置されている朝鮮人追悼碑の撤去を始めたことについて、韓国の外交部当局者は記者団に「両国の友好関係を阻害しない方向で解決できることを期待している」との立場を改めて示した。

 別の外交部当局者は23日に「韓日間で必要な意思疎通を行っている」として、同様の立場を表明していた。

 群馬県はこの日から来月11日まで碑の撤去作業を行う。

 碑は市民団体が2004年に建てた。日本語と韓国語、英語で「記憶 反省 そして友好」と刻まれている。碑の背面には「朝鮮人に対し、多大の損害と苦痛を与えた歴史の事実を深く記憶にとどめ、心から反省し、二度と過ちを繰り返さない決意を表明する」などと記されている。

 群馬県は14年、碑の前で開かれた追悼式典の参加者が政治的な発言をしたとして設置更新を不許可とした。団体は県を相手取り訴訟を起こしたが、22年に最高裁で団体の敗訴が確定した。

ホーム TOP