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元最高裁長官 徴用訴訟介入など全て無罪=韓国地裁判決
【ソウル聯合ニュース】韓国の大法院(最高裁)が当時の朴槿恵(パク・クネ)政権の意向をくんで徴用被害者らが日本企業に損害賠償を求めた訴訟の判決を遅らせたとして、職権乱用権利行使妨害などの罪に問われた元大法院長(最高裁長官)の梁承泰(ヤン・スンテ)被告に対し、ソウル中央地裁は26日、無罪(求刑懲役7年)を言い渡した。
起訴からおよそ4年11カ月を経ての判決となった。
共に起訴された元大法官(最高裁判事)の朴炳大(パク・ビョンデ)被告と高永ハン(コ・ヨンハン)被告にも無罪を言い渡した。
梁被告は徴用訴訟をはじめとする複数の訴訟への介入、司法行政に批判的な判事をリストアップしたとされる「司法ブラックリスト」の作成、憲法裁判所へのけん制、裏金づくりなど計47の罪で2019年2月に起訴された。徴用訴訟を巡って検察は、裁判所側が海外に派遣する裁判官を増やすことなどの見返りに判決を大幅に遅らせたと判断していた。
地裁は当時の法院行政処次長らによる職権乱用が一部認められる可能性もあるが、検察が提示した証拠だけでは梁被告が共謀した証拠とは見なせないと判断した。
この日の公判は4時間半に及び、途中で10分間休廷する異例の裁判となった。