【ソウル聯合ニュース】韓国与党「国民の力」の裵賢鎮(ペ・ヒョンジン)国会議員(40)が25日午後にソウル市内で襲撃された事件で、ソウル江南警察署はその場で逮捕された男子中学生を保護者立ち会いの下で取り調べた後、26日未明に緊急措置入院とした。

 緊急入院は、精神疾患と推定され自傷他害の恐れがあり、状況が切迫した場合に、精神科医療機関に3日以内入院させるもの。

 警察関係者は「容疑者が未成年である点や現在の健康状態などを考慮した」と説明。犯行動機などを詳しく調べるなど、厳正に捜査する予定だと話した。

 裵氏は25日午後5時20分ごろ、ソウル市江南区内の建物入り口で、この中学生に石で頭部を複数回殴られた。頭から血を流して倒れた後、近くの大学病院に搬送され手当を受けた。そのまま入院し、経過観察中だ。

 市民の通報で現場に駆け付けた警察は中学生を特殊暴行容疑で検挙し、警察署に連行した。裵氏のけがが病院で確認されたことから、特殊傷害容疑に切り替えたとみられる。

 裵氏側が公開した防犯カメラの映像と秘書らの話によると、中学生は裵氏に「国民の力の裵賢鎮議員ですよね」と2回確認してから、右手に持っていた石で裵氏の頭部を殴りつけた。裵氏は頭をかばいながら座り込み、倒れたが、中学生は周囲の人が制止するまで10秒余り、裵氏の頭部を15回殴り続けた。

 警察が現場に到着するまで、中学生はその場を離れず裵氏を見つめていたとされる。その間に自身の年齢を「15歳」と言い、刑事処罰を受けない「触法少年」という言葉も発したと、裵氏側は伝えた。

 容疑者は現場近くにある中学校に通う生徒のようだ。

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