▲イラスト=UTOIMAGE

 朝のアラーム音が健康によくないとする研究結果が出た。アラーム音が血圧を高くして、脳卒中や心臓まひのような心血管疾患のリスクを高める可能性があるというわけだ。

 米国バージニア大学の研究チームは、朝にアラーム音を聞いて無理やり起きることになると、血圧が高くなって心血管疾患のリスクが高まる可能性がある、と19日(現地時間)発表した。朝の血圧が過度に高くなると、交感神経を活性化させ、心臓にストレスを与えることになる。この反応は疲労、呼吸混乱、不安などを引き起こし、急性反応があらわれると鼻血や頭痛を引き起こす。

 研究チームは、アラーム音と血圧の相関関係を測定するため、32人の研究参加者を募集した。参加者たちはスマートウォッチや指式血圧計を使用した。参加者たちは二日間にわたり血圧を測定。初日にはアラーム音なしに自然に眠りから覚め、二日目には5時間眠った後、アラーム音を聞いて目覚めるようにした。

 その結果、アラーム音を聞いて目覚めた人たちは、そうでない人たちに比べ血圧がおよそ74%高かった。アラーム音を聞いて無理やり目を覚ますと、血圧が上昇する可能性があるというわけだ。心血管疾患を抱えている成人の場合、しっかり眠れていない状態でアラーム音を聞くと、朝に血圧が急激に上がるという副作用をより多く経験する可能性がある。

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