【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は23日午後、22日夜に大規模な火災が起きた西部・忠清南道舒川郡の舒川特化市場を訪問し、同じ時間帯に到着した与党「国民の力」トップの韓東勲(ハン・ドンフン)非常対策委員長と現場を視察した。

 尹大統領と韓氏が共に火災現場を視察したことで、表面化していた大統領室と韓氏の対立が収束に向かう可能性もある。韓氏が、尹大統領夫人の金建希(キム・ゴンヒ)氏が高級ブランドバッグを受け取ったとされる疑惑への対応について「国民が心配するに値する部分がある」(18日)、「国民の目線で考える問題」(19日)と相次いで言及したことで大統領室との対立が高まっていた。韓氏については、自らが招へいした非常対策委員を4月の総選挙でソウル市の選挙区から出馬させる意思を公の場で示したことを巡り公認候補選定のプロセスを無視したとの指摘も出ていた。尹大統領は検察時代から最側近だった韓氏に対して秘書室長を通じて辞任を求めたとされ、韓氏が22日、記者団に辞任要求を拒否したことを明らかにしたことで波紋が広がっていた。

 大統領室関係者によると、尹大統領は火災による被害状況の報告を受け、急きょ視察を決めた。韓氏も予定されていた日程を変更し、火災現場を訪れた。

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