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「韓半島の平和のために北朝鮮批判はダメ」 韓国教員研修試験問題巡り波紋
【TV朝鮮】(アンカー)小中高の教師たちを対象にした研修教育試験にどのような問題が出たかご存知でしょうか。韓半島(朝鮮半島)の平和のためには、何かある事をしてはいけないそうです。
ソウル市教育庁はこうした問題が含まれている講義を法定義務教育にまで指定したということですが、これは一体どういうことなのか、パク・ジェフン記者が調べてみました。
(記者リポート)
「韓半島の平和のためにすべき行動のうち、正しくないもの」を選択肢4つの中から選ぶ問題です。
正解は3番。「北朝鮮の体制に対する積極的な批判」です。
韓半島の平和のためには北朝鮮の体制を積極的に批判するのは正しくない、ということです。
問題が出題された対象は全国の小中高校の教師たち。
韓国教育部(省に相当)所属の中央教育研修院が文在寅(ムン・ジェイン)政権時の2019年に導入した質問項目です。
5年間出題されてきましたが、このほどある教師が指摘したことから、波紋が広がっています。
ソウル市教育庁はこの問題が含まれている講義を先月、法定義務教育に盛り込みました。
(東国大学教育学部 ファン・ヨンナム特任教授)
「大韓民国のアイデンティティーを害することは国家公務員として、また国家公共機関としても防がなければなりません。こういうことはあってはならないと思います」
中央教育研修院側は「当時、この問題を審査した委員が『適切だ』と判断した」と釈明しました。
しかし、今回波紋が広がったことから、同研修院側では現在、この問題を削除している状態です。
TV朝鮮、パク・ジェフンがお伝えしました。
(2023年1月22日放送 テレビ朝鮮「ニュース9」より)