▲3日、青瓦台迎賓館で行われた2024年の新年会であいさつをする与党・国民の力の韓東勲(ハン・ドンフン)非常対策委員長。その後ろは、韓委員長を見つめる尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領。写真=NEWSIS

 韓国大統領秘書室の李官燮(イ・グァンソプ)秘書室長が21日に与党・国民の力の韓東勲(ハン・ドンフン)非常対策委員長に会い、事実上の辞任を要求した、と与党関係者が伝えた。しかし、韓委員長は同日の大統領室の辞任要求報道後、「国民のことを見てやったことだ。やるべきことをやる」と、辞任要求を拒否した。韓委員長は最近、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)夫人の高級ブランドバック授受疑惑について「国民の目線」を強調していた。この疑惑は2022年9月、金建希夫人が自身の事務所で在米韓国人牧師から高級ブランドバッグを受け取ったとされる場面の隠しカメラの映像が公開されて浮上したものだ。

 与党関係者は同日、「李秘書室長が韓委員長に、金健熙夫人問題に対する最近の騒動に懸念を伝えたと聞いている」と言った。キム・ギョンユル非常対策委員が金建希夫人問題について国民への謝罪を要求したが、韓委員長は「国民の目線」を強調し、これに同調するような姿勢を示したことに対し懸念が伝えられたという。これは、高級ブランドバック授受問題の核心が「おとり取材」だとする大統領室の見解に反するためだ。

 一部のメディアは同日、「尹大統領はこのほど、韓委員長のキム非常対策委員公認問題に失望し、韓委員長に対する支持を撤回した」と報道した。韓委員長が17日、キム非常対策委員が今年4月の国会議員総選挙でソウル麻浦乙選挙区候補に確定したかのように話したことが、公認システムを壊したということだ。韓委員長が今回の総選挙の公認を自身の政治的立場強化に利用しているという懸念もある。前回の大統領選挙時、尹大統領の随行チーム長を務めた李鏞(イ・ヨン)議員はこの記事を議員たちのグループチャットで共有した。

 韓委員長はこの日、大統領室辞任要求関連報道が相次ぐや、「国民のことを見てやったことだ。やるべきことをする」という公式見解を述べた。これに対して大統領室は「非常対策委員長の去就問題は竜山(大統領室)が関与することではない。いわゆる期待と信頼の撤回騒動に関して、この問題は公正かつ透明なシステムの(選挙)公認に対する大統領の強い哲学を示したものだ」と語った。

 尹大統領と参謀たちは同日夜、緊急会合を行った。これと関連して大統領室関係者は「事態を早期に収拾するため、党と政府が互いに団結し、努力しなければならない」と言った。

趙義俊(チョ・ウィジュン)記者

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