【NEWSIS】日本のサッカー専門メディアでは、アジア・サッカー連盟(AFC)アジアカップ・カタール大会で韓国との決勝トーナメント1回戦を避けられるケースについて紹介した。韓国が残りのグループステージの試合で敗れて3位に順位を下げることを望む、ある意図が多分に込められた分析だ。韓国がE組2位ではなく3位になる可能性もあるということだ。

 ユルゲン・クリンスマン監督=ドイツ=率いる韓国サッカー代表チームは21日(韓国時間)現在、アジアカップ・グループステージE組で1勝1分(勝ち点4、得失点差+2)となり、ヨルダン(勝ち点4、得失点差+4)を下回ってE組2位になっている。韓国はヨルダンと勝ち点は同じだが、得失点差でリードされているためだ。

 韓国が20日にヨルダンとの直接対決で勝っていれば、早々にベスト16の自力進出はもちろん、E組1位も可能だった。

 国際サッカー連盟(FIFA)ランキングでも23位の韓国が87位のヨルダンを大きくリードしているだけに、簡単に勝利できるものと予想されたが、2-2の引き分けに終わった。試合終了直前までリードされていたが、終盤の相手オウンゴールで勝ち点1をかろうじて手にした。

 ヨルダン戦直前まではベスト16で韓日戦が行われそうなムードだった。19日に日本がイラクに1-2で負けてD組1位が不可能になったためだ。韓国が組1位でベスト16入りし、日本が組2位になればベスト16戦で韓日戦が行われることになる。

 今大会の対戦表上、日本が所属しているD組2位はE組1位と対戦することになる。これについて、韓国はもちろん、日本でも優勝候補2チームの対決が決勝戦ではなく決勝トーナメント初戦で行われる可能性に注目している。

 ところが、韓国がヨルダンと引き分けたことで、さらに多くのケースが発生することになった。

 韓国はまだ組1位になる可能性がある。そうなれば、これまでの予想通りベスト16戦で韓日戦が行われる。

 しかし、場合によっては組2位で組別リーグを通過することもあり得る。この場合は、ベスト16戦で韓日戦は行われない。E組2位はF組1位と対戦する。現在、F組では「中東の強豪」サウジアラビアの組1位が有力だと評されている。

 今大会は組3位でもベスト16入りが可能だ。各組3位のうち上位4チームが決勝トーナメントに進む仕組みだ。韓国も第3戦のマレーシア戦で勝てず、他試合での悪材料まで重なれば、組3位でベスト16入りすることになる。日本の「サッカー・ダイジェストWeb」はこの部分に焦点を合わせた。

 同メディアは「日本が2位になれば、ベスト16戦ではバーレーンと激突するかもしれない。(第3戦で)バーレーンがヨルダンに勝利し、韓国がマレーシアに引き分け以下ならそうなる」と説明した。

 この説明どおり第3戦が進めば、E組1位は2勝1敗(勝ち点6)のバーレーンとなる。そして、そろって負けた韓国とヨルダンはともに1勝1敗1分(勝ち点4)となる。今大会では勝ち点が同じなら直接対決の勝者が順位で上となるが、韓国とヨルダンは引き分けたため、この規定では決まらない。

 こうした場合は得失点差で決まる。第1戦でマレーシアを相手に4-0と大勝したヨルダンの方が、韓国より少し優位だ。韓国とヨルダンが同じ点差で負ければ、韓国は3位に下がる。ベスト16戦で韓日戦が実現するかどうかは、今月25日の韓国とマレーシアの第3戦で決まる。

 だがその前に、そうした可能性がなくなるかもしれない。日本は24日、申台竜(シン・テヨン)監督率いるインドネシアと組別リーグ最終戦を行う。

 この試合でインドネシアが日本に勝てば、日本が組3位に転落し、韓国の順位とは関係なくベスト16戦で顔を合わせられなくなる可能性もある。

ドーハ(カタール)=キム・ジンヨプ記者

ホーム TOP