▲20日(現地時間)、シュートが枠を外れて悔しがる曺圭誠。写真=聯合ニュース

 20日、カタール・ドーハで開かれたアジア・サッカー連盟(AFC)アジアカップ・カタール大会グループステージ第2戦で、韓国はヨルダンと2-2で引き分けた。すると、ストライカーとして出場した韓国代表・曺圭成(チョ・ギュソン)=FCミッティラン=の交流サイト(SNS)「インスタグラム」はアンチコメントで埋め尽くされた。

 曺圭成は同日、4-2-3-1フォーメーションのワントップで先発出場した。しかし、バーレーン戦同様、得点することはできなかった。特に前半55分、李記帝(イ・ギジェ)=水原サムスン=のミドルシュートがゴールキーパーに阻まれるや、曺圭成が再びシュートしたが、ボールがゴールポストの上に外れ、決定力不足が取りざたされた。曺圭成は後半24分、呉賢揆(オ・ヒョンギュ)=セルティックFC=と交代してベンチに退いた。

 その後、曺圭成のインスタグラムには同選手を批判するコメントが相次いだ。その内容はほとんどが同選手の長い髪など容姿を指摘したり、MBCのバラエティー番組『シングル男のハッピーライフ』に出演したりしたことを問題視する内容だった。

 「ヘアバンドが気になってサッカーに集中できないのが曺圭成の問題点だ」というコメントは「いいね」が約1300件、「これからはテレビ番組なんか出ないでサッカーも一生懸命やりなさい。今ちょっとムカついています」というコメントには約1500件の「いいね」が付いている。

 この他にも「ユーチューブで李康仁(イ・ガンイン)=パリ・サンジェルマンFC=と検索すればサッカーのハイライト・シーンばかりヒットするけど、曺圭成と打つと『シングル男のハッピーライフ』ばかり出てくる。お前はタレントか。みんながルックスを褒めてくれたからって髪を伸ばし、試合では髪をなでつけてヘアバンドして。本当に頭が変になりそうだ」「番組に出て来た時から分かっていた」「タレント病にかかったのか。カッコ良くない。目を覚ませ」などのコメントが殺到している。

 「曺圭成に対する度を越えたアンチコメントは自制すべきだ」との声もあった。「いくらなんでも韓国代表に対して、応援はできないとしても、ののしってばかりいるのは違うと思う」「アンチコメントはいいかげんにしろ」などのコメントには約300件の「いいね」が付いた。

 アスリートたちを狙った無差別のアンチコメントは以前から問題があると指摘されてきた。国際サッカー連盟(FIFA)や国際プロサッカー選手協会は2022年のワールドカップ(W杯)カタール大会前、選手またはチームのSNSカウントにアンチコメントがあれば告発するサービスを施行した。選手に対する差別やヘイト(嫌悪)がひどいため、選手たちがネット上で脅威にさらされず、競技場で最高の実力を発揮できるよう支援するためだ。

 曺圭成は試合後、「僕がもっといいところを見せなければならなかった」と無念の思いをあらわにした。そして、「試合に出られなかった選手たちにとても申し訳ない。残念だという思いがたくさん残った試合だった」と語った。

 曺圭成は「毎試合ゴールを決めたい。得点のチャンスは何度もある。うまく生かさなければならないのに…。僕さえ集中してやればうまくいくと思う。次の試合で集中して、いいところを見せたい」と意気込みを語った。

イ・ガヨン記者

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