【ソウル聯合ニュース】北朝鮮国防省は19日、韓米日が15~17日に韓国南方で実施した合同海上訓練を「国家の安全を深刻に脅かす行為」と非難しながら、水中核兵器体系「ヘイル(津波)5ー23」の重要実験を朝鮮半島東の東海で実施したと明らかにした。朝鮮中央通信を通じ報道官談話を発表した。

 談話によると、同兵器の開発は「国防科学院水中武器体系研究所」が担っている。国防科学院傘下に新設された機関とみられる。談話は実験の日付や結果などには触れなかった。

 「ヘイル」は核魚雷とされる。北朝鮮は昨年3月28日に初めて、核攻撃用の無人水中攻撃艇「ヘイル1」の実験を行ったと公表し、4月8日には「ヘイル2」の実験実施も発表した。

 今回は「ヘイル5ー23」と呼んだことから、昨年4月以降、ヘイルの性能改良を重ねたことがうかがえる。ただヘイル1、ヘイル2の実験時とは異なり、今回は写真を公開せず、航路や潜航時間などにも言及しなかった。

 国防省報道官は「わが軍の水中核対応態勢は一層完備されつつある」とし、「米国と同盟国海軍の軍事的な敵対行為などを抑止するための海上および海底での対応行動は当然継続される」と強調した。

 韓米の両海軍と日本の海上自衛隊は15日から3日間、韓国南部・済州島南方の公海上で合同訓練を実施し、北朝鮮の核・ミサイルの脅威や水中からの脅威などに対し韓米日の抑止力と対処力の向上を図った。韓国海軍のイージス駆逐艦「世宗大王」など2隻、米海軍の原子力空母「カール・ビンソン」など5隻、日本海上自衛隊のイージス護衛艦「こんごう」など2隻の計9隻が参加した。

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