▲2018年8月の控訴審に出廷した崔ソウォン氏/ニュース1

 韓国検察当局は17日、朴槿恵(パク・クンヘ)政権下での国政介入事件当時、JTBCが崔ソウォン(チェ・ソウォン)氏(改名前は崔順実=チェ・スンシル)のオフィスで入手して報じたタブレット端末を崔氏側に返還したことが分かった。

 本紙の取材を総合すると、崔氏の娘、チョン·ユラ氏(28)がソウル中央地検から返還を受けた。タブレット端末の返還を命じる大法院の判決が確定してから3週間後のことだ。これに先立ち、ソウル中央地裁は昨年8月、崔氏がタブレット端末の返還を国に求めた訴訟で原告勝訴の判決を下し、同年12月28日、大法院が国の上告を棄却したことで判決が確定した。

 捜査段階で登場したタブレット端末は2台あった。1台は16年10月、JTBCが崔氏のオフィスで発見したもので、JTBCは端末から崔氏の「裏の実力者」疑惑に関する青瓦台の文書などが発見されたと報じた。当時JTBCはこのタブレット端末を検察に任意提出した。

 もう1台は事件関係者であるチャン・シホ氏が16年10月に崔氏の自宅金庫にある現金、株式、各種文書と共に持ち出したタブレット端末だ。当時朴英洙(パク・ヨンス)特別検事率いる捜査班が監視カメラでタブレット端末搬出を確認したことから、チャン氏は任意提出に応じた。検察は今回、JTBCが崔氏のオフィスで入手したタブレット端末の返還に応じた。

 崔氏は国政介入事件で大法院で懲役18年、罰金200億ウォン(約22億円)、追徴金63億ウォンの判決が確定し服役している。

イ・ミンジュン記者

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